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中国:商標「無印良品」に関する裁判で、日本の良品計画に対し、約1,000万円の損害賠償の支払いを命令

北京高級人民法院は、知的財産法院が下した商標権侵害判決に対する控訴審において、生活雑貨店「無印良品」を展開する良品計画に対し、損害賠償金626,000人民元(約1,000万円)の支払いと、謝罪広告の掲載を求める判決を言い渡しました。

高級人民法院が支持した2017年の知的財産法院での裁判で勝訴したNatural Mill(中国語表記:无印良品)の親会社である北京棉田紡績品有限公司(Beijing Cottonfield Textile Corp.)が、良品計画が展開する「MUJI」が使用する「無印良品」と酷似する商標「无印良品」を登録していました。

良品計画が中国市場に進出したのは、2005年。その際、欧文字の「MUJI」と漢字4文字からなる「無印良品」を、一部を除き、ほぼ全ての商品において中国で商標登録しました。しかしながら、第24類の織物製品(クッション、タオル、枕カバー、ベッドシーツ)においては、中国企業の海南南華実業貿易(Hainan Nanhua)が、「无印良品 」を2001年に商標登録していました。当該商標権は、その後、北京棉田紡績品有限公司に譲渡されました。

2015年、両社は、良品計画を相手取り、商標権侵害訴訟を提起ました。2017年、知的財産法院は、両社の主張を認める判決を言い渡しました。
北京棉田紡績品有限公司は、昨年、同社が「无印良品 」の商標を使用することにしたのは、良品計画の「無印良品」とは全く関係がなく、同社が染料を使わず、良質の商品を製造している事実を単に表したに過ぎない、との声明をネットに公表しました。

良品計画は、ベッドカバーやタオル等において「无印良品 」の商標権が中国企業によって所有されている事実については認めつつも、「無印良品」の商標がその他ほとんどの商品において有効に登録されていることを根拠に、知的財産法院の判決を不当として争いました。しかしながら、高級人民法院は、この主張を退け、「北京棉田紡績品有限公司が当該商標を独占的に使用する権利を有する」とし、「許諾なき第三者が勝手に侵害することは許されない」との判断を示した。

北京棉田紡績品有限公司は、2011年ごろから日本の無印良品にそっくりな店舗「无印良品 」を中国内で展開していたようですが、良品計画の進出以前に先に出願、登録されていたことが、決定的な要因と評価されたものと思わざるを得ません。

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